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細川 大雅 院長

TAIGA HOSOKAWA

病気ではない、でも困っている。
そんな人たちを助ける新しい形のクリニック

東京大学医学部卒、東京大学大学院博士課程修了。アメリカ、ハーバード大学医学部精神科へ留学後、神経科土田病院副院長。医学博士。精神科専門医。精神保健指定医。

細川 大雅 院長

細川 大雅 院長

ストレスケア東京上野駅前クリニック

台東区/上野/上野駅

  • ●心療内科
  • ●精神科
  • ●児童精神科

認知行動療法とアートセラピーで弱った心を回復させる全く新しいクリニック

細川 大雅 院長

2018年に開院したばかりのここはストレスケアに関するまったく新しいタイプのクリニックです。認知行動療法を行うカウンセリングと、制作物を作り上げることで技術や社会性の習得、自己発見などを行うアートセラピーを二大柱として、うつ、適応障害、不眠症、パニック障害やひきこもりなどの方の心のケアをしていきます。
長年大学で教育に携わると同時に病院での診療も行っており、効果的な心のケアを行える理想の施設を思い描いていました。薬を処方するだけでは解決できない問題がたくさんあるのでは? そこをすくいとれる場所はないのか?というところが始まりです。病気だったら確かに薬が効く。けれど、心の問題は病気ではないことも多いのです。病気ではないけれど、でも困っている。生きづらい。そういう人の支えになる場所、それを保険内診療で行えるクリニックが作りたかったのです。

12人のそれぞれ違う専門を持つカウンセラーが在籍。自分の中にある答えを引き出す

細川 大雅 院長

人は生きている限りストレスから逃れられません。ストレスをなくすのではなく、うまくコントロールするための技術をここで学ぼう、というのが当院の考え方ですね。そのために認知行動療法を行います。これはカウンセリングで物事の受け止め方(=認知)と、行動の両方を変えていくものです。
当院にはカウンセラーが12人います。みな資格を持った心理療法のプロではありますが、学校の先生、音楽プロデューサー、ダンスの先生…様々な経歴を持っています。医療の世界に限るとどうしても世界が偏ってしまうので、あえてこうして多様な領域の人たちにお願いしました。みな価値観も世界の見方もそれぞれです。患者さんはここから自分に会う人を見つけてもらい、そして答えを見つける助けにしてもらえればと思います。
当院のカウンセリングは患者さんの話を聞き、共感することをメインとした、いわゆる”傾聴型”とは違います。どうしたらいいのか、答えはその人自身のなかにある。カウンセラーはそれをうまく引き出してくれる人、という立場です。患者さんのなかには、自分の感情をうまく言語化できない人もいます。そういうもやもやしたものに道筋をつけて、整理するのが、カウンセラーの仕事。悩みを聞いてもらって安心するという効果のさらに上を目指します。
カウンセリングに限らず、当院の治療はすべて”はっきりとした結果を出す”ことを大きな指標としています。”引きこもりだったけれど学校にいけるようになった””うつ状態が治って復職できた””電車に乗れなかったのが乗れるようになった”など、具体的に見える成果を出すことが大切だと思っています。治療だけでなく全てにおいて”みえる化”にこだわっています。必要な場合は心理検査も行っていますが、これも自分の状態を数値やデータなどでより客観的に自分を知ることができて、回復に役立つからです。心療内科・精神科は成果をはっきり出すのが難しいとされている分野ですが、だからこそ、そこを超えた新しい治療と効果を目指したいのです。

チームを組んで作品を作り上げるアートセラピーで、自己発見と技術習得が可能に

細川 大雅 院長

二大柱のもうひとつであるアートセラピーも同じです。デイケアとして、好きなときに好きなだけ通うことができます。院内に大きなデイケアルームを設け、ここで自由に制作活動をしてもらいます。作るのは、当事者による精神医学の教科書、当事者が利用する認知行動療法ワークブック、上野お散歩マップ、ウェブページや本の装丁やクリニックのロゴ、電子書籍、ムービーなど。設定したゴールに向けてものを作ることで、作業的、社会的スキルを身につけ、自分に自信もつけることを目標としています。それぞれの制作物を作るチームに参加して、自分がやりたい役割を引き受けてもらいます。
きちんと結果を出すことを大事にしているので、始めた作品は必ず完成させます。チームで作る、ということもポイントです。自分の好きなことを好きなままに、孤立して行うのではなく、他人と協力して、なおかつ自分の能力を発揮し、物を作り上げる、その過程で自分の強みを見つけ、技術を磨くと同時に人との付き合い方も学ぶ。これが社会で他人とともに働き、充実して生きることにつながるのです。人は必ず他者と共存して生きていかなければなりません。当院は、患者さんが社会のなかで居場所と生きがいを見つけることを目指します。実生活で役に立つ、その後の人生に支えになることが最終目標なのです。
従来のアートセラピーというと、自分の無意識にある感情を思うままに出す、その行為そのものが癒しになったり、または心理分析をしてもらって自分の傾向を知るというものだったりしますが、当院ではそれとは違った意味でこの言葉を使っています。

大学の授業で学生たちがもっとも楽しんだ科目をもとにクリニックを構想

この独特のアートセラピーを思いついたのは、大学の作業療法学科で教えていたことからです。グループを作ってひとつの制作物を作る授業で、学生たちがとても楽しそうだったんですね。学校の授業って、概して退屈ですよね。それは一方的に押し付けられるものだからです。それまでもずっと、学生たちが本当にやったかいがあった、と思える授業ってなんだろう?と考え続けて、様々なことを試みていたのですが、もっとも成功したのがこのグループでの制作でした。共同作業のなかで、自分の強みに気づく。自分の力が思っていたよりも大きいことを知る。知らなかったことを知る。それは他人に対しても同様で、人のいろんな点も見える。同時に実際的な制作のスキルも身につき、完成すれば大きな達成感があり、それが売れればお金にもなる。学生たちは作業を通じて得られるこの全てのことが、きっと楽しかったんだと思います。そこから、このクリニックの構想が生まれました。この形態でなら、楽しく、実際的に生きる力を身につけられるんじゃないかと。

これから受診される患者さんへ

居場所とさっき言いましたが、このクリニックをみなさんの居場所としても使ってもらえたらと思っています。家でもなく学校でもなく職場でもない、でも頼りたくなったらいつでも行くことができる場所にしたいんですね。そのために、診察室とデイケアルームのほかに受付前にカウンター席を作りました。Wi-Fiと電源、飲み物も用意した、ちょっとしたカフェコーナーです。診察のない日、デイケアのない日でも、患者さんはいつでも利用することができます。このコーナーも含め、院内全体インテリアも、カフェ風の落ち着くトーンでまとめました。用事がなくても立ち寄って、少し気分が明るくなって帰る、そんな場にできたらいいですね。
そして、受診しようか迷われている方から、よくお問い合わせをいただくのが、”そもそも自分が病気かどうか分からないんですが…”というもの。さきほどもお伝えしましたが、ここは病気の人も、病気でないけど困っている人も、ともに受け入れる場所です、どうぞご相談に来てください。私も思春期の頃は様々なことに悩んでいたと思います。生きる意味はなんだろう?と延々考えたり、わけもなく生きづらいと感じたり。だから、不登校などで悩みを抱えている思春期の人たちを見ると、他人事ではない感じがするのです。そんなことがこのクリニックの本当の原点なのかもしれません。思春期の学生から大人の方まで、年齢も症状も幅広く受け入れています。診察、カウンセリング、デイケアのアートセラピー、どれも保険診療内で行えます。薬の処方も必要なら行いますので、通常の心療内科クリニックとしても利用できます。上野駅、入谷口から徒歩0分で、非常に便利な場所にありますので、どうぞ、お気軽に立ち寄ってください。

※上記記事は2018年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

細川 大雅 院長 MEMO

精神科専門医

  • 出身地:富山県
  • 趣味:アート、ものづくり。仕事のことを考えること。
  • 好きな本:19世紀のフランス文学
  • 好きな映画:観るよりも作ることが好き。
  • 好きな旅行先:無人島サバイバル旅行 友人が所有するノルウェーの無人島へ、娘ふたりとよく行きます。完全自給自足ハードでとても楽しいんです。

グラフで見る『細川 大雅 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION