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大幸 和加子 院長

WAKAKO DAIKO

誰もが気軽に相談できる乳腺外来を目指して。
少しでも多くの女性の悩みに寄り添いたい

東京女子医科大学卒業。同大学病院第二外科学教室に入局。日本医科大学小児科学教室研究生を経て、2017年10月に『上野くろもんクリニック』を開設(東京メトロ千代田線「湯島駅」より徒歩2分、東京メトロ銀座線「上野広小路駅」より徒歩4分、都営大江戸線「上野御徒町駅」より徒歩4分、JR山手線「御徒町駅」より徒歩5分)。

大幸 和加子 院長

大幸 和加子 院長

上野くろもんクリニック

台東区/上野/湯島駅

  • ●乳腺外科
  • ●内科

父と母の後押しを受け、この道に

大幸 和加子 院長

父が小児科の医師でした。その父を見て私は、「お医者さんにだけは絶対なるまい」と思っていました(笑)。当時の開業医は、昼も夜もありません。夜中であろうが患者さんの元に駆けつける父を見て、「これは大変だ…」という思いだけがあったのです。
その気持ちが変わったのは、高校生になった頃だったでしょうか。周囲から、「以前、お父さんに助けていただきました」という声をよく聞くようになり、父を見る目が徐々に変わっていきました。更に、大好きだった英語の先生に勧められたことも後押しになりました。「あなたくらい向いてる人はいないから、チャンレジしてみなさい」と言われ、段々とその気になったという感じですね。

大学卒業後は東京女子医科大学の第二外科に籍を置きました。第二外科は消化器に乳腺、小児を受け持っていて、その中で最終的に乳腺を専門とするようになったのです。乳腺で外来におりますと、女性だからこその需要というものがありました。なにより、その頃から増えつつあった乳がんに関心を持ち、この分野に身を捧げてみようと決心したのです。

実はお医者さんになろうと決めた時は、父の大反対にあいました。「女の子がやる仕事ではない。絶対にダメだ」と、けんもほろろで。幼い頃から怒ったところを見たことがないくらい温厚な父でしたが、あの時は3日くらい、口も聞いてくれませんでした。その時、背中を押してくれたのが母で、「やりたいことがあるなら、存分にやりなさい」と私の決断をサポートしてくれたのです。
ところが、今度外科に入るとなった時は、その母が大反対(笑)。父は逆に、「外科は若いうちしか出来ないことだから、やってみるべき」と応援してくれました。「どれだけ意見が違う夫婦なんだ」と思いましたけども(笑)、今思えば、2人で私の気持ちを確かめ、応援してくれていたのかもしれませんね。

どなたも気軽に掛かれる乳腺外来を

大幸 和加子 院長

開院を決めた理由の1つに乳がん検診の現状がありました。ご存知かと思いますが、海外に比べますと日本の受診率はまだまだ低いのが実情です。そこには様々な要因があると思われますが、1つには、いざ検診を受けたいと思っても、検診可能な医療機関が少ないということがあります。クーポンがあっても、特にお仕事をされている方は予約がとりにくく、結果、あきらめてしまうという方が少なくないようです。こちらのクリニックが、曜日に関係なく、気軽に検診を受けてもらえる施設になっていければ幸いに思います。
それから、すでに治療をされている方々が大きな病院に定期的に行く間で、何か気になることがあったら聞いてもらえる場所になりたいという思いもありました。それだけではなく、ちょっとした疑問は誰にもありますよね。「言っていいことなのか、どうしよう?」と悩まれることがないよう、相談室のつもりで、何でもお話していただける場所になっていければと思っています。

せっかくの乳がん検診だからこそ、万全の体制での検査を

大幸 和加子 院長

『上野くろもんクリニック』では、マンモグラフィーとエコーの両方の検査をおこなえる体制が整っています。マンモとエコーでは、見つけやすい乳がんのタイプが異なります。たとえば、石灰化を起こさない乳がんや、ゼリー状の粘液癌と呼ばれるものに関しては、マンモグラフィーは見つけづらく、エコーが適しています。
乳がん検診の普及とともに、「マンモグラフィー検査を受けましょう」というアナウンスがありますと、「それだけで充分かも…」と思われている方もいらっしゃるかと思います。ケースバイケースですが、触診を含め、総合的に診ていくことが非常に大切です。

当クリニックでは、経験豊かな女性技師が私と共に検査をおこなっています。通常は、技師さんと私たちが直接話をするということはあまりないのですが、ここでは、「何かありそうだから、ここは注意して見て」という風に、普段から意思疎通がはかれるようにしています。また、読影に関しても、技師さんも参加してもらい、ダブルチェック、トリプルチェックの体制をとっています。“見立て”の違いということもありますし、万一見逃すことがないよう、万全の体制で検査をおこなっています。

少しでも皆さんの生活を応援できるように

私のわがままかもしれませんが(笑)、こちらでは内科の診察もおこなっています。「乳腺を見て欲しいんだけど、喉が痛くて…」ということはよくあることです。あるいは、小さなお子様と一緒に来られて、赤ちゃんの予防接種も同時に希望されることがあります。私は小児科の経験がありますので、それを生かして、1回の受診で済ますことができればと考えての試みでした。
また、院内には必要最低限のお薬を常備し、処方もおこなっています。病気で具合が悪いのに、クリニックを出て薬局へ、ということになるとさらに疲れてしまいますよね。母親目線の考えですが、少しでもお役に立てたらと思い、この運びとしました。内科の時間帯は薬剤師も常駐しておりますので何でもご相談いただければと思います。
このスタイルを思いついたのは、小児科医である父の影響かもしれません。父は小児を専門としながら、望まれれば大人の患者さんもよく診察をしていたものでした。当時はその方針に否定的なところもあったのですが、気がついてみると私もそちらに傾いていた、というところでしょうか(笑)。

これから受診される患者さんへ

医師が病気を治すというよりも、あくまでその方のライフスタイルの一部をお手伝いするというスタンスで診療をおこなっています。たとえば、乳がんが見つかっても、「手術は受けたくない」という方もいらっしゃいます。であれば、どうされたいのかという希望をお聞きし、それに添えるような提案をするのが私たちの役割だと思っています。手術をするもしないも、どの治療を受けるかも、最後はご本人が選ばれることです。でもその際、選択肢が少ない中で悩まれるのは賢明ではないと思うんですね。
知らないままあきらめないでいただきたいですし、病気のこと、ご自身のことをもっとよく知って、大事にしていただきたいというのが私の希望です。乳腺のことに限りません。何か不安なことがありましたら、どうぞお気軽に、何でも聞いていただけたらと思います。

※上記記事は2017年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

大幸 和加子 院長 MEMO

外科専門医

  • 出身地:東京都
  • 趣味:スポーツ、ピアノ、キャンプ
  • 好きな本:ノンフィクション、推理小説
  • 好きな音楽・好きなアーティスト:ジャズ/マイルス・ディヴィス、福山雅治
  • 好きな観光地:タイ、カナダ

グラフで見る『大幸 和加子 院長』のタイプ

エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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